映画としては2代目となる「八つ墓村」(1977)を見た。
自分は何を隠そう、横溝の原作金田一耕助シリーズファン。
と言ってもここウン十年読んでないけど。笑
でも読んでたのは小学生時代だから、筋金自体は入っていると言っても過言ではなかろう。
映像の金田一シリーズとしては、古谷一行派で、古谷金田一はそれなりに見た。
ただ、映像化版は、好きな作品は限られていて、さほど好きという訳ではない。
八つ墓村にせよ、犬神家にせよ、別段興味を持った作品はなかったのだ。
今回見たのは、寅さん(渥美清)演じる金田一耕助がどんなものか気になっていたからだ。
前に金田一耕助の雑学本みたいのを読んで、渥美清物があるのは知っていた。
寅さん臭もさほどせず、影の薄い印象だった。
八つ墓村の、田治見要蔵の大量殺人シーンと、エンディングの犯人のおどろおどろしいシーンはなかなかの恐怖感があった。
原作主義者の自分は「Jホラーの祖先」としての「八つ墓村」の地位というものを意識してなかった。それを確認できたのは意義深かった。