今回も黒澤作品。
こちらも「大衆映画の王道」的な面白さだった。
森の奥で出会った物の怪の予言に惑わされて右往左往する戦国武将を扱う一種の心理映画であり、趣向もプロットも全く違うが、「羅生門」的なニュアンスはどことなく感じられる。
一方で、主要登場人物以外の没個性と、物の怪の予言のみに取り憑かれている主人公の非科学的なあり様というのは、むやみやたらに「史実」の反映された歴史物に慣れている観衆には微妙な受け止めになるのではないか、とも思った。
今回も黒澤作品。
こちらも「大衆映画の王道」的な面白さだった。
森の奥で出会った物の怪の予言に惑わされて右往左往する戦国武将を扱う一種の心理映画であり、趣向もプロットも全く違うが、「羅生門」的なニュアンスはどことなく感じられる。
一方で、主要登場人物以外の没個性と、物の怪の予言のみに取り憑かれている主人公の非科学的なあり様というのは、むやみやたらに「史実」の反映された歴史物に慣れている観衆には微妙な受け止めになるのではないか、とも思った。