19世紀末ロンドンの伝説の切り裂き魔、「ジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)」を扱った物語。
史実は知らずに見たのだが、かなり忠実に再現しようとしたようだ。
ロンドンのホワイトチャペルで、娼婦の連続切り裂き殺人事件が起こり、「ジャック・ザ・リッパー」と名乗る犯行声明が各所に送られてメディアは大々的に報じ、捜査に伴う様々な混乱や紛糾も見られた。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/切り裂きジャック
ただ、過去作品の歴史物全般にしばしば言えるが、プロットや構成、時代考証、人の描き方など、全般に稚拙さが見られ、映画としては駄作。まあ、今の視点から見ている限界だろうけれど。
19世紀末ロンドンは、大好きなシャーロック・ホームズが活躍していた舞台。スコットランド・ヤード(ロンドン警視庁)の無能さは、ホームズ譚でもしばしば言及されており、その通りではあった。また、切り裂きジャックの事件には、ロンドンの貧困社会や格差の問題の背景も示唆されている。
この映画は言わば入門編といった位置づけで、もう少し現代的な視点や分析からの本格ドキュメンタリーを見てみたいところだ。
と思ったら、ジョニー・デップ「フロム・ヘル」はずっと前観た覚えがある。内容は覚えがないが、確かに良かったような…いつかまた試してみるか。