creconte’s blog

映画感想多め。本・マンガ・ドラマetc.扱う予定。歴史・政治・社会・サスペンス・アングラ・官能等

ココ・アヴァン・シャネル(2009)

ココ・シャネルの生涯を辿ったフランス映画。

フランス映画は数えるほどしか見てないが、個々人のパーソナリティや人間関係の現れ方が独特で魅力的だ。

シャネルが長ずる20世紀初頭前後は、当然女性の職業的自立などまだない。

孤児院出身のシャネルは、お針子をしていたが、ダンスホールのダンサーがきっかけとなり、金持ちの愛人となるが、その交遊関係の中で、自らのモードの才能に開眼していく。

 

シャネルはウィットの利いた尖った性格で、それ故に振りまく性的魅力がある。

彼女が最終的に、2人の男の愛を巧みに転がした上で、自由と自己実現両方を手に入れてしまうのが本作のハイライトの一つだろう。

久しぶりに恋愛の魅力、カッコよさというものを少し感じた。

モードやその歴史自体にも、大きな興味をそそられる作品だった。